【視点】産経新聞副編集長・高橋俊一 自動車と電機 ショーにも表れた勢いの差 (2/3ページ)

2013.12.10 05:00

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 シーテックで絶対に見たかった技術はほかにあった。日産自動車の自動運転車だ。デモ走行では、交差点に別の車が進入した際に危険を察知して自動的に停止したり、停車中の車をよけて走ったりする様子をみることができた。実用化のハードルは高そうだが、十分に未来を感じた。

 一方、モーターショーは興味をひかれる出展が多かった。世界初展示の車は76台と前回より約4割増加。自動運転車のデモ走行はなかったが、それが必要ないほど魅力的な車が並んでいた。

 目玉は、トヨタ自動車の燃料電池車「FCVコンセプト」だったか。流線形の車体には正直驚いた。02年に世界で初めてリース販売したFCV「トヨタFCHV」と全く異なるデザインだったからだ。トヨタFCHVはスポーツ用多目的車(SUV)タイプだったが、FCVコンセプトはより小型化を進め、セダンタイプを採用した。開発に携わった笠井敏裕・製品企画本部ZF主幹によれば、「乗用車から違和感なく乗り換えられる」ことを目指したのだという。

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 デザイン以上に驚かされたのが性能だ。水素をフルに充填(じゅうてん)したときの走行距離は約700キロ(JC08モード)。普通に運転しても500キロ以上を走れるという。約300キロとされたトヨタFCHVから10年あまりで格段の進歩を遂げた。それでいて搭載する水素量は少なくて済むのだという。FCVの弱点とされた低温下での始動も零下30度から可能といい、15年の市販に向けて実用上の問題点はほぼクリアできたといっていい。

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