三菱重工業は10日、来年1月1日付で、ICT(情報通信技術)を統括するICTソリューション本部を設立すると発表した。製品だけでなく、ICTを活用したサービスを組み合わせて提供することで、競争力の強化や需要喚起につなげる狙いがある。
技術統括本部や原子力事業部などに分かれていた関連部門を集約して発足。人員は約700人体制でスタートし、本社(東京都港区)と神戸造船所(神戸市)に重点配置する。
日立製作所や独シーメンスなど社会インフラを得意とするメーカーは、ネット上で情報をやり取りするクラウドやビッグデータを活用したソリューションビジネスの展開を加速している。コスト競争力を武器に台頭する新興国メーカーと差別化するためだ。
三菱重工はICTソリューション本部を設立することで、技術者を育成。製品単体だけでなく、ICTを活用して故障を事前に予知するなどのサービスも提供していく計画。将来的には、発電プラントと避難誘導などの交通システムを組み合わせた防災ソリューションサービスなどの実現も視野に入れている。