大崎プロジェクトの“肝”は、IGCCに燃料電池を組み込んだ石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)の実現だ。発電効率は、IGCCで45%以上(発電所内での電力消費を除いた送電端ベース)だが、IGFCは50%以上を目標にしている。
経済成長が続く中国やインドでは、発電用燃料の70%以上を石炭に依存している。しかし、発電効率は30~34%と低く、これらをIGCCに置き換えれば石炭利用の効率化や、CO2排出量の削減ができる。発電効率や環境面で優れた日本のIGCCの技術は、欧米に比べてアドバンテージがある。「ガス化炉数基分を受注しないと利益が出ない」(大手メーカー関係者)という高い製造費をどう削減するかが課題だ。(青山博美)