味の素と東洋水産が合弁設立 ナイジェリアとインドで即席麺 (1/2ページ)

2013.12.19 06:11

合弁会社設立を発表する味の素の伊藤雅俊社長(左)と東洋水産の小畑一雄社長=18日、東京都千代田区の帝国ホテル

合弁会社設立を発表する味の素の伊藤雅俊社長(左)と東洋水産の小畑一雄社長=18日、東京都千代田区の帝国ホテル【拡大】

 味の素と東洋水産は18日、ナイジェリアとインドで合弁会社を設立し、両国で即席麺事業を展開すると発表した。両国で調味料を販売している味の素の販路とマーケティング力、東洋水産の開発力を生かして、成長著しい両国で市場開拓を急ぐ。発売から10年後には、それぞれの国で約5億食の販売を目指す。

 設備投資は両国とも約10億円を見込む。出資比率はナイジェリアは味の素が、インドは東洋水産が51%で、もう1社が残る49%を出資する。両国統一の新ブランドを立ち上げる計画で、ナイジェリアでは2015年度に全土での販売開始を目指す。一方、インドでは16年度に南部から販売を始め、地域を順次拡大するという。

 東洋水産の小畑一雄社長は同日の記者会見で、「重要なのは商品競争力と展開のスピード」と強調。すでに販路を持つ味の素と組むことで「スピーディーな市場獲得が可能」と勝算を口にした。味の素の伊藤雅俊社長は「(東洋水産は)競争が厳しいアメリカ、メキシコで開発力、生産技術を発揮している」と話した。

アジアやアフリカには、国内の即席麺大手も相次ぎ進出

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