再建計画は、07年8月期の売上高81億円を11年8月期には87億円に伸ばす内容だった。だが実際には08年8月期の売上高は75億円、09年8月期は70億円と落ち込みが止まらなかった。売り上げ減には従業員の賃金カットや経費削減で対応。借入金の返済に追われ、店舗のリニューアルや人気商品の確保、店頭陳列品の数量をそろえる資金にも事欠くありさまで、経営の行く末は誰の目にも明らかだった。
そして09年に2度目の金融支援を要請した。再び策定された再建計画は10年8月期に売上高61億円、14年8月期に70億円というものだった。だが11年8月期以降、売上高60億円の維持が精いっぱいだった。借入金の返済が困難となり、銀行から出向していた役員も退任し、再建の道は断ち切られた。(東京商工リサーチ)
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【会社概要】タケダスポーツ(9月末現在)
▽本社=盛岡市
▽設立=1964年3月
▽資本金=5000万円
▽従業員=122人
▽事業内容=スポーツ用品販売
▽負債総額=約54億円
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〈チェックポイント〉
タケダスポーツの経営には緻密さが欠落していた。勢いだけで伸びた売り上げも下降局面に入ると、なすすべがなかった。対照的に、紳士服販売店から出発した東証1部上場のスポーツ用品大手、ゼビオ(福島県郡山市)はロードサイド型からショッピングモールへの出店へと展開を広げ、業績を伸ばした。
消費者の行動をタケダスポーツは読めず、一時はライバルとして競ったゼビオとは、大きく差がついてしまった。金融機関が再建への支援を断念したのは、ビジネスモデルの限界と判断したからかもしれない。(東京商工リサーチ取締役情報本部長 友田信男)