日本電機工業会(JEMA)が19日発表した1~11月の白物家電の国内出荷金額は、前年同期比3.4%増の2兆471億円だった。電気料金の値上げなどを背景に、省エネ性能をうたう白物家電の販売が好調だったことが主な要因。薄型テレビの需要回復の遅れているデジタル家電を2年連続で上回ることが確実となった。
白物家電の昨年1年間の出荷金額は1兆9793億円。11月の出荷金額は前年同月比12.3%増の1933億円で、6カ月連続のプラス。エアコンは31.0%増の471億円。省エネ性能が高く、冬も暖房として使えるエアコンがよく売れた。冷蔵庫は大容量タイプが人気で、20.0%増の364億円だった。
一方、電子情報技術産業協会(JEITA)によると、1~10月のデジタル家電の国内出荷額は前年同期比16.8%減の1兆933億円。薄型テレビの9月の出荷台数は2年2カ月ぶりにプラスに転じたが、10月に入って再び落ち込み、弱含みの展開が続いている。