水産大手マルハニチロホールディングス(HD)の連結子会社アクリフーズの冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で、群馬県は30日、食品衛生法に基づき、工場(同県大泉町)を立ち入り調査した。流通各社は同日、売り場に回収を知らせる表示を掲げるなどの対応に追われた。
回収対象の90品目のうち、ピザ2種類をプライベートブランド(自主企画、PB)商品で扱うダイエーは同日、PBの回収理由などについて、前日のホームページ(HP)に続き店頭でも告知。回収商品は品質管理センターでの自主検査も始めた。
コーンクリームコロッケやホットケーキなど、PB3品目の製造を委託していたセブン&アイ・ホールディングスは同日までに、商品の撤去を完了。ドリアやラザニアなどPB4品目を扱っていたイオンも今後、回収された商品の抜き取り検査などを順次行い、検査結果をHPで公表する方針だ。