『電子書籍革命の真実』などの著書があるジャーナリストの西田宗千佳さんは「『アマゾンで初めて電子書籍に触れた』という人が多い。日常的なサービスを行っており、消費者にとっても身近だ」と話す。また、プリペイドカードで購入できるなど決済のしやすさ、すぐに読める手軽さに加え、的確なタイミングでポイント付与率を上げ、実質的な値引きを行うなどのマーケティングも奏功。「紙の本とは違う売り方を考える時代が来ている。『漫画に強い』『ライトノベルに強い』など特徴を打ち出したり、ネットならではのスピードに対応するといった戦略が必要になる」(西田さん)
価格面では海外のサーバーを利用して販売される電子書籍に消費税がかからないことも外国企業に有利だ。来年4月の消費増税により国内勢との価格差が広がる可能性が大きく、こうした「格差」の是正は喫緊の課題だ。