--安倍首相は「ジャパン・イズ・バック」をうたっている
「課題は、日本への海外直接投資の累積が国内総生産(GDP)比率で4%未満と低調なことだ。経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均は30%で、1桁の国は日本だけ。要するに魅力がない。言葉の問題もあるが、投資に対するリターンがとれないのが要因だ」
◆海外起業家受け入れ整備
--日本の魅力増強案はあるのか
「“アジアで一番起業しやすい国”というコンセプトで国家戦略特区をつくる。そこでは日本に来て創業したい人に査証(ビザ)をたやすく取得できるし、教育や社会のインフラも整っている。リスクマネーへのアクセスも容易で、おまけに税制上の優遇もあるという条件を整えておく。日本は借金が山ほどあるのに、これから人口が減少していく。安定成長には、海外からカネやヒトが来る国にならなくてはいけない」
--昨年末にまとまらなかったTPP交渉の行方は
「米国の識者は初めから、昨年中の合意は無理と言っていた。日本もすんなり決まるようでは国内で説明できない。最後はやむを得ずという形にならないと。ただ米国と日本は、TPP参加国全体のGDPの9割以上を占める経済力があり、どちらの国も途中で交渉を降りることはありえない。遅れるにも限度があるので、最後は閣僚級が頻繁にやり合ってぎりぎりのところで妥協点を見いだしてほしい」
--韓国、中国との関係は
「最近、韓国メディアも歴史問題に固執し日本がすべて悪いという朴槿恵(パク・クネ)大統領の態度が経済上マイナスではないかと言い始めた。いずれ2国間ミーティングがあるのではないか。雪解けの可能性はあると思う」