「(来年度以降も携帯電話事業を続けるという)方針はまったく変わっていない。月産30万台で黒字が確保できる態勢にてこ入れする。確かに、今は米アップルや韓国サムスン電子が勝者になっているが、過去の歴史を振り返ってみても、携帯電話をめぐる企業のパワーバランスは常に変わっていくものだ。競争に身を置き、技術を磨いていく」
--中国勢の台頭など競争環境が厳しくなる中、スマホを継続するメリットは
「お客さまにサービスを提供するビジネスを強化している。スマホは人間とコンピューターのやり取りを媒介する入力装置で、これを押さえないとサービスは完結しない」
--富士通のスマホの強みをどこに置くのか
「電池の長寿命やデザインなどが端末の強みだが、重要なのはそこではない。スマホの次に何が来るかは今ははっきり言えないが、3~5年後の技術革新競争で勝ち残り、主導権を獲得したい」(小島清利)
【プロフィル】山本正已
やまもと・まさみ 九州大工卒。1976年富士通。経営執行役常務、執行役員副社長などを経て2010年6月から現職。山口県出身。