--原料価格や鋼材価格の見通しはどうか
「原料のかつてのような乱高下は収束しており、鉱山からの供給が足りなくなるような恐怖心はもうなくなってきている。一方、鋼材価格は昨年上がったが、まだ昔のレベルには戻っていない。日本鉄鋼業のユーザーに対する貢献度も含めた価格の設定をすることが、企業の再生産を可能にする価格設定ということになる」(兼松康)
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【プロフィル】友野宏
ともの・ひろし 京大院修了、1971年住友金属工業(現新日鉄住金)入社。副社長、社長を経て、2012年10月の新日本製鉄との経営統合で新日鉄住金社長に就任。同年5月から日本鉄鋼連盟会長。長野県出身。68歳。