■日本市場の知見、海外で活用
--2013年の市場をどう振り返る
「国内では(安倍晋三政権の経済政策である)アベノミクス効果により、低価格志向で消費を控えていた消費者が、『お金を使っていい』というマインドになったのは大きい」
--これまでも消費者の潜在需要を刺激していた
「刺激の方向が低価格需要ばかりだったのは反省すべき点だ。小売りがメーカーより高い商品を出して成功したりしたのは、我々としては横っ面をはたかれたような思いだ」
--4月には消費税率が引き上げられる
「一定のネガティブインパクトは与えるかもしれないが、景気の回復傾向は変わらないだろう。ただ、高価格で上質感を求める人と、低価格志向の人はいても、高価格商品は訳あって高くないといけないし、低価格でも品質感を出さないといけない。ブランド選別の厳しさは強まるだろう」
--海外事業が好調だ
「オーストラリアの酒類事業、特にビールはプレミアムや機能性の高い商品が好調で、金額ベースで伸びている。また、日本でもテスト販売したリンゴ酒は、オーストラリアでも『日本のリンゴ品種』というブランドが生きた。今後は健康志向の商品が成長分野で、日本市場で培った知見が生きるはずだ」
--東京・中野に本社を移転し、グループ会社を集めた
「同じフロアにビールや清涼飲料、ワインなどのマーケティング、生産、営業部門が同居していると、情報の共有量が増え、各事業会社の課題が見えてきた。今年は、事業計画も昨年までの事業会社別ではなく、最初からグループ横断的に練っており、シナジー(相乗効果)が期待できる」