年間のMNP純増数が約96万件と過去最大となったKDDIは、好調の要因について、「800MHzをベースバンドとしたLTEネットワークの優位性が浸透し、新型iPhoneや冬モデルの販売が好調だった」(担当者)と分析。「他社に先駆けて2012年3月からスタートした『auスマートバリュー』が定着し、『auスマートパス』が契約者数800万人を突破するなど、そういった取り組みがお客様満足度の高さや解約率の低さにつながり、総合的に評価されたのでは」としている。
昨年9月末にドコモがiPhone販売に参入してから3カ月たつものの、MNPの転出は止まらず苦境を打破するまでにはいたっていない。ソフトバンクもMNP純増数では伸び悩みをみせており、このままKDDI優位な状況が続くのか、携帯大手3社を中心とした今年のスマホ市場が注目される。