ケータイ電波…人体への影響は? 利便性とリスク、正しい理解を (2/4ページ)

2014.1.11 08:30

電波から人体頭部に吸収される電力エネルギーの比吸収率(SAR)を測定する機械システム。くぼみに生体を模した液体を入れ、下部に携帯電話を配置する(PTT株式会社提供)

電波から人体頭部に吸収される電力エネルギーの比吸収率(SAR)を測定する機械システム。くぼみに生体を模した液体を入れ、下部に携帯電話を配置する(PTT株式会社提供)【拡大】

  • 携帯電話などの電波は医療機器へは影響があるといわれている

 IARCは10年以上にわたり、ケータイを1日当たり30分以上使用した場合、脳腫瘍(神経膠腫)にかかるリスクが40%上昇したという研究報告を根拠にしている。

 これに対し、WHOは11年6月の発表文で、「ケータイ使用で脳腫瘍のリスクが上昇することは立証されていないが、さらなる研究が必要」とコメントした。

 防護指針で規制

 ケータイを使うと、本当に発がんリスクが高まるのか。総務省によると、IARCによる分類は、発がん性があるかどうか科学的証拠の確かさ(強さ)を分類しているのであって、発がん性そのものの強弱は判定していないという。また、これまでケータイ使用を原因とする健康被害も立証されていない。

 そもそも、電波が生体に与える影響は刺激作用と熱作用の2種類。刺激作用ではマッサージ器のように低周波によって体内で生じた電流が神経や筋肉に影響を及ぼす。熱作用では、電子レンジのように電波のエネルギーが生体分子を振動・回転させて温める。

電波が人間に与える影響についての研究が国内外で進んでいる

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