多くの場合、問題になるのは熱作用で、国内では電波防護指針が厳密に規制している。さらに国内のケータイの電波は十分な安全率を考慮して比吸収率(SAR)が規定されており、海外主要国と同じ水準になっている。
リスクに理解を
ケータイの電波が人間に与える影響についての研究が国内外で進んでいる。
ネズミやウサギの頭部に電波をあてることで通話場面を再現し、影響を調べる動物実験なども行われているが、基準以下の強さの電波が健康に悪影響をおよぼす明確な証拠は得られていない。
また、IARCは「発がん性があるかもしれない」と分類する際、ケータイの使用期間が長いと、脳腫瘍(神経膠腫)にかかるリスクが40%上昇したという研究報告を「限定的証拠」と位置づけたが、実はこのリスクの解釈には落とし穴がある。