ケータイ電波…人体への影響は? 利便性とリスク、正しい理解を (4/4ページ)

2014.1.11 08:30

電波から人体頭部に吸収される電力エネルギーの比吸収率(SAR)を測定する機械システム。くぼみに生体を模した液体を入れ、下部に携帯電話を配置する(PTT株式会社提供)

電波から人体頭部に吸収される電力エネルギーの比吸収率(SAR)を測定する機械システム。くぼみに生体を模した液体を入れ、下部に携帯電話を配置する(PTT株式会社提供)【拡大】

  • 携帯電話などの電波は医療機器へは影響があるといわれている

 国立保健医療科学院の牛山明・上席主任研究官(理学博士)が昨年12月に大阪市内で行った講演によると、日本人が神経膠腫にかかる割合は10万人当たり約3人と推計されるという。職業や外傷、食事などとは因果関係は確認できず、発生原因は不明だ。

 IARCが証拠にした40%のリスク上昇が正しかったとしても、神経膠腫にかかる割合は通常の1・4倍に相当する10万人当たり約4・2人。つまり、10万分の1程度だけ罹患率が上昇する計算になる。

 牛山氏は「携帯電話の利便性とリスクの兼ね合い、他のリスクとの比較の議論になる」と指摘。その上で「どんなリスクがどの程度あって、どう対応するかについて、いろんな人と情報を共有することが重要だ」と説く。

 電波は目に見えず、リスクが小さいほど評価は難しくなる。総務省によると、WHOは年内にもケータイの電波による健康への影響に関する研究に対し、公式なリスク評価を打ち出すとみられる。

 ただ、どのような結果が公表されようと、過度に恐れることはなさそうだ。要するに、利便性とリスクの兼ね合い、それとリスクの性質を正しく理解することが求められるのだ。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。