--生産現場に対しては
「工場は収益をつくるところなので、日々の努力を積み重ねることがイノベーションにつながる。生産改革・改善活動成果発表会を11年から始めたが、マインドが変わり内容が良くなった。1日1センチ伸びても1年たてば365センチ。今すぐには3メートルを飛ぶことはできないが、時間がたてば飛べる。つまりイノベーションが起きる。発表者は最後に『改良に終わりなし』というようになった。中国やタイの工場もそうだ。これが次期中計の成長の原点になる。大きな絵を描いてほしい」
--日本でのものづくりについては
「大量生産が中国なら、日本は少量多品種・高性能・地産地消により確実に顧客を手に入れる。そうなると工場も元気になり、地域経済も活性化する。また商品企画から設計も日本の役割だ」
--安倍晋三政権の「アベノミクス」は
「3本の矢のうち、金融政策、財政出動は国の施策だが、第3の矢の成長戦略はわれわれ企業がやるべきことだ。マーケティング&イノベーションで創意工夫し好循環を作らなければいけない」(松岡健夫)
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【プロフィル】川崎秀一
かわさき・ひでいち 早稲田大法卒。1970年沖電気工業(OKI)入社。2001年執行役員、常務、副社長などを経て09年6月から現職。東京都出身。