■カナダとの事業、早急に詳細詰め
--国内のガソリン需要が減る中、海外事業に力を入れている
「カナダからの液化石油ガス(LPG)輸入を当初計画の2016年から1年前倒しして、15年に実現させたい。出荷基地を自社で新設するか、既存設備を活用するかといった問題を詰めている。カナダはメーンの顧客の米国が『シェール革命』で資源輸出国に転換しようとしているのが死活問題で、アジアへのアクセスを模索している。液化天然ガス(LNG)についても17年からの輸入を目指す。液化設備の建設方法など課題はあるが、14年度中に詳細を決めたい。カナダのエネルギーをアジア、日本に結びつけるのは社会貢献として意義が深い」
--ベトナムでは、三井化学などと協力したニソン製油所の建設が進む
「3月末までに国内の製油所は3カ所にまで減らすが、その技術を成長する新興国に伝承し、発展に貢献するとともに、若い社員の活躍の場を広げるきっかけとなる。パートナーにはクウェート国際石油も加わっている。産油国とともに事業を行い、つながりを保つのはエネルギーセキュリティーの面でも重要だ」