□MS&ADインシュアランスグループホールディングス社長・江頭敏明さん(65)
--今年の経営環境をどうみる
「損害保険業界は日本経済、世界経済に連動して好不況の波がくる。今年は非常に前向きな経営環境になるだろう。4年前の経営統合の直後に苦心したグループ経営は軌道に乗り、今年度上期は過去最高の業績となるなど巡航速度に戻った。そうした中で、4月からの次期中期経営計画では新たな成長戦略を描く。成長、リスク管理、資本政策の3要素をバランスよく実現させる」
--政府の成長戦略への期待は
「社会が発展、変化すれば必ず新しいリスクが生じるものだ。その解決につながる的確な商品やサービスが提供できれば、損保業界も国の成長戦略に貢献できる。成長分野としては医療・介護、エネルギー、農業などが念頭にある。グループの機能再編に取り組む中で、4月以降に(医療・介護などの)『第三分野』の保険事業を三井住友海上あいおい生命保険に移管するので、同社の得意とする医療・介護分野には期待を持っている」
--4月からの組織再編で人員配置の考え方は
「『人財』を有効活用する前向きな機会と位置づけている。例えば損保で余剰人員があれば海外や生保などの成長分野にシフトする。すでにグループ間で進めている人員統合も加速させる」