--アジアに強みを持つ海外事業の展望は
「外資系損保グループで首位のアジアでは(地元法人・個人との)ローカル契約が7割にのぼる。生命保険事業では主要国での戦略的な資本参加に一定のめどがつき、事業基盤は整った。今後は生保、損保を互いの販売チャンネルで扱う『クロスセル』をはじめ、生保と損保の相乗効果を一段と高めたい。地元パートナー企業と国ごとの事情を踏まえた戦略を立て、着実に進めていく」
--欧米での事業展開の方向性は
「アジアに最大の重点を置く考えは当面変わらないが、欧米にも力を入れ、良い買収案件があれば考えたい。資本規制強化が進む欧州では資本面を強化したい企業も今後出てくるとみられ、動向を注意深くみていく」
--自動車保険事業の収益改善の現状は
「最大の経営課題だったが、3月末には自動車保険単体で(収益性指標の)コンバインドレシオが100%を切れる水準になるだろう。目標とする95%台を早くて来年、遅くとも2017年までには達成したい」(塩原永久)
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【プロフィル】江頭敏明
えがしら・としあき 慶大法卒。1972年大正海上火災保険入社。三井住友海上火災保険常務執行役員を経て2006年社長。08年4月から三井住友海上グループホールディングス(現MS&AD)社長。長崎県出身。