JX日鉱日石エネルギー社長・一色誠一さん【拡大】
■水素ステーション事業化見極め
--ガソリン需要の減少傾向が続いている
「確かにそうだが、全国に3万6000カ所あるサービスステーション(SS)のうち1万1000カ所は、当社ブランドの『ENEOS(エネオス)』が占めており、大事にしていかなくてはいけない。車の整備・点検などを手掛ける『Dr. Drive(ドクタードライブ)』と、キッズコーナーやカフェを備えて快適性を追求する旧ジャパンエナジーの『Value Style(バリュースタイル)』の双方の特長を取り入れた店舗展開を今年から本格化する」
--ドライバーに利用を促す工夫は
「ソフト面でも、ポイントがたまる『ENEOSカード』を交通系ICカードと提携させるなどして、さらに利便性を高める。車を長期間、大事に利用したいユーザー向けに板金、コーティングなどのサービスも充実させていきたい」
--燃料電池車(FCV)用の市販化が近づいている
「SSと併設型の水素ステーションを昨年、愛知と神奈川の2カ所に設置し、実証実験を行っている。今年は10カ所、FCVの市販が始まる2015年には40カ所にまで増やすことを検討している。国のエネルギー基本計画でも、水素ははっきりと位置づけられ、次世代エネルギーへの後押しは強くなっている。ただ水素ステーションを設置するのに1カ所で5億~6億円もかかり、コストダウンが課題だ。FCVの普及スピードとの兼ね合いで、ビジネスとして成り立つかを考えたい」