JR東日本社長・冨田哲郎さん【拡大】
■インフラ輸出推進、年600人海外派遣
--今年の経営上のキーワードは
「1つ目は、安全・安定輸送を通じた輸送品質の向上だ。現場の社員がさらにやりがいを持って仕事ができる環境を整えて、その力を結集させる。2つ目は、地域の再生。観光に一段と力を入れて、利用客に国内各地を訪れてもらい、地域のまちづくりにも貢献したい。3つ目は、技術革新とグローバル化。私たちに欠けているものを身につけ、内向きになりがちな企業体質を変えたい」
--4月の消費税増税で、IC乗車券では1円刻みで転嫁するが、券売機の切符は10円単位で運賃を改定する
「首都圏ではIC乗車券の利用率が約9割と高く、IC乗車券を基本とした運賃改定を考える必要があった。結果として(IC乗車券と切符で)『二重運賃』となるが、IC乗車券での1円刻みは税率引き上げ分をより正確に転嫁するためのものだ。今後は利用客への案内をさまざまな手段で丁寧に行っていくことが大事になる」
--政府が交通インフラ輸出を成長戦略の柱の一つとする中、海外市場開拓をどう進めるか
「車両や信号などの輸出にとどまらず、運営や保守点検も含めた『パッケージ型』の輸出を目指していく。重視する地域は東南アジアだ。都市部に人口集中が進めば都市鉄道を整備するニーズが高まり、高速鉄道も必要になってくる。人材育成の観点からも、年間500~600人を短期留学や出向などの形で海外に派遣したい」