経団連の米倉弘昌会長(76)は14日開いた会長・副会長会議に、後任の次期会長に元副会長で東レの榊原定征会長(70)を充てることを報告して了承を得た。東レ出身の会長は初めてで素材産業からは2代連続。6月3日開催予定の定時総会で正式決定する。会議終了後に会見した米倉氏は「経済再生は道半ばで、科学技術やイノベーションを重視する榊原氏は次期会長に最もふさわしい」と強調した。
榊原氏を後任に指名した理由について、米倉氏は「東レは日本を代表するエクセレントカンパニー。同時期に経団連副会長として一緒に仕事をしたが、人格見識に優れた方」と説明。現役の副会長ではなくOBを起用したことには「原則はあっても時代にふさわしいほうがいい」と述べるとともに、「現役の副会長はどなたも立派な人だが、当初から(榊原氏が)最適と考えていた」と語った。榊原氏への打診や受諾の時期については「一切コメントしない」と明言を避けた。
懸念される東レの企業規模(売上高1兆6000億円、従業員4万人)については「私のところ(住友化学)もそうだった。企業規模は関係ない」と一蹴(いっしゅう)。70歳という年齢についても「激務の会長職を務めるには若くないという声もあるが、経験も大事だ」と語った。