【午年に翔ける】アサヒグループHD社長・泉谷直木さん(65) (1/2ページ)

2014.1.18 05:00

 ■看板商品のプレミアム版に可能性

 --今年の飲料市場をどうみるか

 「消費税増税があるが、一概に消費が冷えるということにはならないと思う。ここ20年で消費者の『多価値化』が進んでおり、大きなヒット商品はなくとも、中程度のヒット商品は出ている。そう考えると、プレミアムビールの可能性はかなりある」

 --看板商品のスーパードライシリーズで満を持してプレミアム版を出す

 「スーパードライというブランドの幹がしっかりしているからできる。ブラックや(ノンアルコールの)ドライゼロなどでヨコの広がりが出てきたので、次はタテに広げる。ブランド内の競合は当然起こりうるが、プレミアムは単価が上なので、それでも最終的な業績ではプラスに働くだろう。消費者にうまいと言わせなければ意味がないが、そこまでの商品という自負はある」

 --少子高齢化で市場縮小が叫ばれているが

 「ベビーフードの和光堂を買収したのも、市場縮小を見据えての戦略。今まで自分たちは消費者全体をターゲットにしてきただろうかという反省に立った。ベビーから高齢者まで間口を広げ、各事業で、業界の上位に位置すれば、幅広い世代にアサヒグループの商品を選んでもらえる。もちろん、全く共通項のない事業を買収してもシナジーは生まれない。売り場や物流で共通項があり、なおかつ自分たちのポートフォリオの足らない部分を埋めてくれる事業を進めていく」

 --海外市場の取り込みも急務だ

 「国内をしっかり取りながら、海外事業も1000億円規模を目指す。市場攻略は国や地域によっても違い、強いブランドがある国ならば、ブランドを買収するしかない。だが、上位が強くない国では、配送力などが勝負を決めるし、市場に合った商品の開発ができるかにも左右される。スピードとの勝負もあるので、M&A(企業の合併・買収)や現地パートナーと組むなど、あらゆる方法を模索したい」

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