【任天堂ショック】(下)岩田社長 異質にこだわり裏目 (2/2ページ)

2014.1.23 05:00

通期業績予想と配当予想の修正について会見する任天堂の岩田聡社長(右)=17日午後、大阪市中央区

通期業績予想と配当予想の修正について会見する任天堂の岩田聡社長(右)=17日午後、大阪市中央区【拡大】

 その言葉通り、岩田社長が送り出した2画面搭載の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」やリモコン式コントローラー採用の据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」は大ヒット。異質なアイデアで覇権を奪回し09年3月期の連結売上高は現在比約3倍の1兆8000億円に達した。

 こんな岩田社長の成功体験が「今、マイナスに働いている」との声もある。11年2月に発売した眼鏡なしで3D(3次元)機能が楽しめる「ニンテンドー3DS」(2万5000円)は「価格が高い」と敬遠され、購入したユーザーも3D機能をオフにして遊ぶ。販売不振で価格を急遽(きゅうきょ)1万円下げたため、売るごとに赤字が膨らむ「逆ざや」で収益も悪化した。

 山内前社長は「娯楽という分野は、常に異質なものを開発しなければならない」と話していたが、岩田社長は“異質”にこだわりすぎたのかもしれない。

 ◆「ソフトに軸足を」

 岩田社長は、30日の経営戦略発表会で挽回(ばんかい)策を打ち出すことを表明している。SMBC日興証券の前田栄二シニアアナリストは「長期と短期的な対策の2本立てになるだろう。いずれにせよ株価に大きな影響を与えることになる」と分析する。

 具体的な収益改善の処方箋としては、「マリオ」など人気ソフトのスマートフォン(高機能携帯電話)向け発売など「定評のあるソフト事業に軸足を置きハード事業は一部縮小すべきだ」(関係者)といった声もある。株主、ユーザーが納得できる新機軸を打ち出せるのか。30日の発表会に注目が集まる。

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 この企画は藤原直樹が担当しました。

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