東レ、4000億円の設備投資 炭素繊維事業の拡大へ 新中期計画

2014.1.30 13:50

 東レは29日、平成26年度から3カ年の新中期経営計画で、設備投資を過去3年間の実績に対し25%増の約4千億円に引き上げる方針を明らかにした。3カ年の設備投資計画としては過去最大規模で、このうち約2千億円を主力の繊維事業と炭素繊維事業に充てる。特に炭素繊維事業は、1千億円を投じて米国の生産能力を増強し、売上高を平成28年度に現在(約1100億円)の倍の約2千億円、32年度に約3500億円に拡大する考えだ。

 鉄に比べて強度が10倍で重さが4分の1程度という炭素繊維は、航空機の機体や自動車の車体に活用すると大きな燃費改善につながるため、世界で需要が急拡大している。東レは現在、日米など4カ所に炭素繊維の生産拠点を持つが、「国内外の工場がフル稼働で、能力が足りない」(日覚昭広社長)状況という。

 今後は米航空機大手、ボーイングの新型機で炭素繊維の使用量が拡大する見込みで、需要の伸びに対応するには米国だけでも1千億円規模の投資が必要と判断。「航空機以外の需要を増やすため、後加工工程の設備も拡張する」(日覚社長)方向で検討する。

 炭素繊維についてはすでに、27年度までに生産能力を約3割増の2万7千トンに引き上げる予定。さらに新中計に基づく増強投資と、来年度に買収完了予定の米炭素繊維大手のゾルテックの生産量を加味すると、29年度の生産能力は4万トンを大きく上回る見通しだ。

 一方、繊維事業では約700億円を投資し、ユニクロの「ヒートテック」に採用されている速乾性や保温性などに優れた高機能繊維の生産を拡大する。糸や綿の生産、縫製拠点の増強を軸に投資。32年度の目標としていた繊維事業の売上高1兆円を、4年前倒しして達成することを目指す。

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