そうした中、大塚製薬は「高齢化や人口減少の中で、ランニング人口が増えている」ことに着目。「アミノ酸を取った方がいいと知っているランナーは多いが、アミノ酸をひとくくりにすると、どのアミノ酸飲料も似たような受け止めをされてしまう」(繁沢さん)として、持久系アミノ酸「BCAA」を前面に押し出し、ランナーへ強く訴えることにした。
自社のウェブサイトには、ランニングを行う上でのトレーニング方法や食事の取り方、フォームのチェックなどの専用ページを設け、昨年からはネット販売も強化。2月からは、健康志向の商品が並ぶコンビニのナチュラルローソンがアミノバリューを採用し、ランナーの来店を狙う。また、人気コースの皇居周辺のバス停にある大型広告媒体「シティスケープ」に記載されたバーチャルストアでQRコードを読み込んで、自社のウェブショップに呼び込む仕掛けも行っている。さらに、神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合と連携し、41カ所の銭湯を「ランニングステーション」として活用してもらうプロモーションも2月から始めた。
アミノバリュー愛用の市民ランナーからは「運動した翌日も元気に仕事ができる」「(マラソンするときの)お守りです」といった声が挙がる。「もっと走れるカラダへ」という開発陣の思いは消費者に届いたようだ。(兼松康)