成田国際空港会社は4日、平成26年度末までの完成を目指す格安航空会社(LCC)向け専用ターミナルの建設現場を報道陣に公開した。今春に国際線発着枠が拡大される羽田空港やアジアの巨大空港との競合が激しくなる中、LCCの需要拡大を取り込み「空港間競争」で生き残りを図る。
LCC専用ターミナルは第2旅客ターミナルの北側に位置し、昨年8月に着工。国際線と国内線が同じターミナルで利用できるのが特徴で、年間750万人程度のLCC利用客を受け入れ可能にする。
成田は開港から今年で36年となるが、3月末に予定されている羽田の国際線発着枠拡大の影響で、成田発着便は少なくとも週63便の減便になる見通し。1月の成田の国際線スケジュールでみると、全体の4・3%に相当する。