□東京電力フュエル&パワー・カンパニー燃料部長 小泉俊彰さん(57)
--福島第1原子力発電所の事故直後、液化天然ガス(LNG)輸入が急増した
「調達価格が高騰しては困るので、マーケットを刺激しないように買おうとした。2011年3月の事故直後はまず、当社と同じ売り主からLNGを調達している国内の電力・ガス各社にスワップ(交換)をお願いした」
--スワップとは
「11年秋以降に日本に入ってくる当社発注のLNGと、3~4月に入ってくる他の電力・ガス会社のLNGを交換してもらった。そうすれば、新たに購入するわけではないので、価格を高騰させることはなかった。国内だけでなく、台湾、韓国のエネルギー会社もスワップに応じてくれた」
--東電のスポット調達が増え、LNG価格が跳ね上がったという噂も出た
「そんなことは全くなかった。こちらの必要量を正直に売り主に伝えると、マーケットが過剰反応してしまうので『どれぐらい調達できますか』と手の内を明かさないように探りを入れながら、静かに買い進めた」