都市部で圧倒的な強みを発揮したドコモは、さらにネットワークの増強を図る考え。昨年9月から毎秒150メガビットに対応する基地局を整備し始めており、今回の回線速度調査の対象となった東京、名古屋、大阪でサービスエリアを順次、広げている。
東京は当初、原宿(東京都渋谷区)で始め、新宿(同新宿区)、渋谷(同渋谷区)、池袋(同豊島区)などターミナル駅を中心に徐々に広げ、山手線ほぼ全駅に整備した。
大阪では大阪環状線全駅に導入。名古屋でも最大の繁華街、栄(名古屋市中区)などで整備が進む。
回線混雑時も最適環境
高速化を進める狙いについてドコモの平本義貴・無線企画部門担当部長は「スマホ利用者が増えて回線が混雑したときでもスピードを保てるようにするため」と説明する。ドコモによると、利用者は常に動画を途切れることなくスマホで閲覧できる環境を求めているという。