アサヒビールが5月に発売する「辛口焼酎ハイボール」【拡大】
ビールの国内需要が縮小する中、手軽に味わえる缶チューハイのラインアップをビール大手が拡充している。4月の消費税率引き上げ後は節約志向が強まり、割安感のある商品の人気が高まると判断。各社はアルコール度数が高めで「お得に酔える商品」に力を注ぎ、シェア争いが激しくなっている。
アサヒビールが消費税増税後の5月中旬に発売する「辛口焼酎ハイボール」は、350ミリリットル缶の希望小売価格(税別)が缶チューハイの主力商品「すらっと」と同じ141円だが、アルコール度数は8度で、5度も高い。
同社の枝伸マーケティング第一部長は「手頃な価格で飲み応えがあり、ビールより割安な缶チューハイに流れる顧客を取り込む」と話す。近年はウオツカを使う缶チューハイも多い中、ビールと同様に食中酒と位置付けてもらうため辛口のイメージが強い焼酎を用いたという。
少子高齢化などを背景に、大手5社のビール類の出荷量は13年まで9年連続で減少。一方、缶を開けてすぐ飲めることから「RTD(Ready To Drink)」と呼ばれるチューハイなどの酒類は、堅調な伸びをみせている。