【ＷＰＲＣのある風景】（８－１）“やっかいモノ”を木材・プラ複合材に (2/3ページ)

　２０１２年には「ちちぶ定住自立圏共生ビジョン」に基づき、秩父圏域の１市４町および国・県の機関、林業や産業関係団体などとともに「秩父地域森林林業活性化協議会」を設立。この協議会は、圏域の森林の健全な育成と循環型社会の構築、地域経済の発展を目指し、森林保全・活用を目的とする新たなビジネスプランへの支援、圏域の市・町が行う森林・林業の施策の具体的な行動計画の策定、協議会ホームページの開設、３Ｄレーザースキャナによる森林資源量調査などの事業実施に取り組んでいます。

　このたび、ＷＰＣコーポレーションさまおよび西武ホールディングスさまからお話をいただき、針葉樹の樹皮（バーク）を活用した木材プラスチック再生複合材（ＷＰＲＣ）によるベンチの作成に協力させていただきました。今まで捨てられていたバークが再利用されることは、大変有意義であり、今後の製品化への期待も膨らみ、私としても大変うれしく思っています。（談）

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　□西武ホールディングス社長・後藤高志氏

　■自治体と連携し秩父の魅力全国区に

　西武鉄道は一昨年５月、前身である武蔵野鉄道設立から数えて１００周年を迎え、来年には池袋－飯能間が開業１００周年を迎えます。そして１９６９年１０月には西武秩父線が開業し、秩父と池袋が一本の鉄道で結ばれたことで、秩父地域の皆様にとって通勤や通学に欠かせない生活路線となりました。また、自然や歴史が豊富なこの地に、西武線沿線や埼玉県外からのお客さまを迎える観光路線としても重要な役割を果たしております。