空気の澄んだ日は残り日数が夜空に映え、もやの日は上層部分が見えなくなる。「100日間で同じ日はなく、それぞれ違った姿が見られた」と日に日に愛着が深まっていった。
「開業後もいろいろな表情を撮り続けたい」と話す多田さん。春から通う大阪電気通信大では情報工学を専攻し、将来の夢はウェブデザイナーだという。「ハルカスだけじゃない阿倍野の魅力を知ってもらえるようなウェブサイトをつくりたい」と意気込んでいる。
阿倍野を“目的地”に
ハルカスのすぐ南にある喫茶店「パールズ」は昭和25年に創業した老舗店。合併で消滅したプロ野球球団「近鉄バファローズ」の前身の球団名から名前を取っており、ハルカスを建設した近畿日本鉄道とのゆかりもある。1月末からは高さ300ミリの「パフェハルカス」を考案し、地元の雰囲気を盛り上げてきた。