パソコンOSはこれまでMSの「ウィンドウズ」の独壇場だった。多くの利用者が、ウィンドウズ上で動くMSの業務ソフト「オフィス」を使用し、他のOSが食い込むのは難しかった。さらに日本では「高機能を求める消費者に受け入れられない」と、メーカーがクロームブックの販売をためらっていた。
ただ、公衆無線LAN(Wi-Fi)など手軽に利用できる高速ネット環境の整備の進展もあり、日本も教育機関などで導入する下地ができてきた。
パソコンメーカーはこれまでMSと商品開発などで「蜜月」を続けてきたが、米国での人気が後押しし、東芝のほか、米デルも「市場環境を見極めている」なと国内販売を検討中だ。
情報通信総合研究所の佐藤仁副主任研究員は「MSの1強が20年近く続き、メーカーも新たなOSを求めている」と話す。
普及が進むタブレット端末やスマートフォン(高機能携帯電話)のOSでも、グーグルの「アンドロイド」がシェアを伸ばしている。パソコン市場はMSが長きにわたってトップに君臨してきたが、転換期を迎えつつある。
(黄金崎元)