産別労使交渉に臨む電機大手の労務担当役員ら(手前)と電機連合の幹部ら=8日、東京都港区【拡大】
電機連合は、経営再建中のシャープとパイオニアの両労組が「統一闘争」から離脱。「これ以上のばらつきを避ける」(幹部)ため、ベア額の統一を目指し「(4000円の)満額にこだわっても交渉は前進しない」(有野氏)と現実路線へ転換した。
電機各社は業績格差が大きく「2000円になれば、脱落する会社が出かねない」(経営幹部)と1500円を軸に調整していた。しかし「日本経済の好循環に対し、電機業界として貢献すべきだ」(経営幹部)との意見が強く、労組側に歩み寄っている。
今後の焦点は、業績好調の自動車業界のベア額交渉がどう着地するかに移る。日産自動車がベアに相当する物価上昇を踏まえた賃金の上積みと一時金を満額回答する方針を固める一方、トヨタの経営側は満額回答に慎重姿勢を示し、ベア3000円を軸に調整しているもようだ。