ソフトバンク傘下に入ったスプリントは新サービスを提供したが契約増には結びついていない。一方、Tモバイルは他社からの乗り換え契約者に対して650ドル(約6万6900円)を現金返還するサービスで躍進。ジョン・レジャー最高経営責任者(CEO)は「業界の異端児」と呼ばれ、かつての孫社長に似た存在感をみせている。米業界では「勢いのあるTモバイルがスプリントを買収するなら、当局の見方は違っていたのでは」(シンクタンク関係者)との見方もある。
ツイッターで「永遠に大人になれなくてもいい」とつぶやき挑戦する気持ちでスプリント買収を仕掛けた孫社長だが、2月の決算会見では「ソフトバンクは強者の立場として戦える。着実に利益を伸ばせるポジションになった」と大人の発言に変わった。競合の携帯電話事業者幹部は「日本市場は米市場で戦うための大事な利益箱」とみる。