東京電力福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏・最高責任者(藤原章裕撮影)【拡大】
東京電力福島第1原子力発電所の廃炉・汚染水対策の強化に向けて1日付で設立された社内分社「福島第1廃炉推進カンパニー」の増田尚宏・最高責任者(56)が2日、産経新聞のインタビューに応じ、「世界中の英知を集めて廃炉をやり遂げたい」と抱負を語った。汚染水やインフラ整備、使用済み核燃料取り出しなど15項目について優先的に取り組む。
分社化について、「東電として廃炉・汚染水対策にしっかり取り組む姿勢を示す。本体から切り離すことで、意思決定を迅速化できる」と意義を説明した。
増田氏は東日本大震災時に福島第2原発の所長として勤務。現場が混乱する中、的確な指示でプラントを冷温停止に導いた。
当時を振り返り、「実務を協力企業に頼り過ぎ、東電の人間は管理するのが仕事になっていた。必要最低限のことは自分でできなければ」と話す。
約1250人のカンパニー従業員に対しては、「第1原発の後始末という意識ではダメ。廃炉というかつてない事業なので、世界中からいろんな情報が集まるし、いろんな人と接する機会が増える。前向きにやりがいを感じてほしい」と呼びかけた。
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【プロフィル】ますだ・なおひろ
横浜国立大大学院修了。昭和57年東京電力。福島第2原発所長、特命役員原子力安全監視室副室長を経て4月1日から現職。埼玉県出身。