東京商工リサーチが8日発表した平成25年度の企業倒産件数(負債額1000万円以上)は前年比10・1%減の1万536件と5年連続で減少し、バブル期の平成2年度(7157件)以来、23年ぶりの低水準となった。景気回復に加え、金融機関が中小企業への融資を積極的に行い、資金繰りを支えたことなどが効いた。
負債総額も9・8%減の2兆7749億円と5年連続で前年実績を下回り、元年以来24年ぶりに3兆円の大台を割り込んだ。負債1億円未満の倒産が7割を占めるなど、中小企業が中心だった。
4月以降は消費税増税による反動減で景気が足踏みするのは不可避。夏ごろに一巡するとの見方もあるが、景気が回復に向かわなければ、手元資金が欠乏して息切れする中小企業が増えそうだ。
東京商工リサーチは、景気回復や増税前の駆け込み需要の恩恵は大企業が中心で、中小企業への浸透は薄く「夏以降は業績改善のめどが立たない中小・零細企業の倒産が緩やかな増加に転じる可能性が高い」(松永伸也情報部長)と見る。
今年3月の倒産件数は前年同月比12・4%減の814件と17カ月連続で減少し、負債総額は26・5%減の1169億円と2カ月連続で減った。