各社が中国市場を重視するのは、13年の新車販売台数は前年比13.9%増の2198万台となり、5年連続で世界一の座を獲得するなど、「巨大な成長市場としての魅力が増し続けている」(自動車大手幹部)からにほかならない。
12年秋の反日デモがきっかけの不買運動の影響も収まり、13年の販売は、日産が前年比17.2%増の126万6200台、トヨタが9.2%増の91万7500台、ホンダが26.4%増の75万6882台と、それぞれ過去最高を記録した。
一方で、懸念材料もある。今年1~3月の中国の実質国内総生産(GDP、速報値)は、個人消費の伸び悩みや賃金高騰による輸出不振の影響もあって、前年同期比7.4%増と、昨年10~12月に比べ0.3ポイント鈍化。経済減速が一層進めば自動車の販売が冷え込む事態も想定されるからだ。
また、都市部との賃金格差が4分の1以上低いとされる内陸部の新規需要が高まるにつれ、低価格車に売れ行きがシフト。「薄利多売の消耗戦が今後、繰り広げられる」(証券アナリスト)との指摘が出始めている。