高速鉄道宅配業務を扱う瀋陽北駅内の中鉄快運集配センター=遼寧省瀋陽市(中国新聞社)【拡大】
順豊によると、当日宅配業務は主に緊急を要するビジネス顧客向けのサービスで、内容物は主に検査サンプルや入札書類など。交通渋滞が最も激しい日中に輸送するため、空港利用料やサービス料、陸上輸送料などのコストが夜間よりも高くなるという。同社は「航空運輸は実績があり、効率が高い」と強調している。
高速鉄道宅配のネックは価格で、消費者の中には「自分で高速鉄道に乗って届けた方がよい」「長春から上海は普通速達で10~15元。緊急でなければ普通速達を使う」との声もある。
宅配サービス「申通快逓」を展開する上海申通物流の長春浄月支社の担当者は「当社の宅配は基本料金15元で翌日配達だ。130元も支払って当日宅配を選ぶ消費者は多くない」と余裕の構えだ。
現在、中国の宅配業界では自動車による輸送が約70%を占めており、鉄道輸送はわずか約1%。順豊と中国郵政が昨年、試験的に高速鉄道輸送を実施している。コンサルタント会社、中国快逓物流諮詢の徐勇首席顧問は「高速鉄道輸送の営業範囲拡大は、鉄道貨物輸送の市場化における重要なてこ入れとなる。短期的な影響は小さいが、長期的には産業のアップグレードにとって重大な意味がある」と説明している。(中国広播網=中国新聞社)