脱デフレへ金融政策柔軟に 日銀「必要なら躊躇なく調整」 (2/3ページ)

2014.5.1 06:24

 日銀は、景気回復に伴い雇用・所得環境や、需要と供給のバランスが改善されるとみる。展望リポートでは、消費者物価指数(生鮮食品、消費税増税の影響を除く)が、15年度は前年度比で1.9%、16年度は2.1%上昇すると予測した。

 ただ、これまで黒田総裁は2%の物価上昇率の達成時期について「14年度後半から15年度にかけて」と説明してきたが、今回は「政策委員の間で見方が異なる」(黒田総裁)として、「15年度を中心」と幅を持たせた表現に変えた。

 展望リポートでは14年度までの経済成長率が下方修正された。黒田総裁は「金融政策は物価安定が最大の使命だ」と強調。2%の物価上昇率の目標に向け順調な道筋をたどっていれば、「現状の金融政策は続ける」と述べ、市場の一部で高まる追加金融緩和観測を牽制(けんせい)した。

 一方、日銀は昨年4月に質的・量的金融緩和を導入したが、黒田総裁は「物価安定の目標を実現し安定的に持続できるまで、この政策を継続する」と述べた。逆に言えば、2%の物価上昇が安定的に持続することが確認できれば、量的緩和の縮小が視野に入る。

 今回の展望リポートでは15年度、16年度と2年連続で2%程度の物価上昇率を見通した。

 だが、黒田総裁は「この見通しをもって出口の議論をするのは時期尚早だ」と説明。市場が“出口”を意識することで長期金利が急上昇し、景気に悪影響を及ぼすことに警戒感を示した。

日銀の経済・物価見通し

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