ソニーは1日、2014年3月期の連結業績見通しを下方修正し、最終損益が1300億円の赤字(前期は430億円の黒字)になると発表した。
赤字額は2月時点の予想より200億円拡大する。事業売却を決めたパソコンの販売が想定を下回ったことなどが要因。14年3月期の業績予想を下方修正するのは3度目で、市場の不信感が高まる恐れもある。
営業利益は2月時点の見通しより540億円少ない前期比88.7%減の260億円に引き下げる。
14年3月期と15年3月期のパソコン販売見込みが、事業売却を発表した2月6日時点の想定を下回り、余剰部品や仕入れ先への補償などが発生。さらに、人員削減など構造改革費用の一部を前倒し計上することで、合わせて約300億円の追加コストが発生する。