経営戦略を説明する任天堂の岩田聡社長=30日、東京都千代田区【拡大】
任天堂の岩田聡社長は30日、東京都内で経営方針説明会を開き、ゲーム情報を発信するスマートフォン(高機能携帯電話)向けのアプリ(応用ソフト)を開発する計画を明らかにした。
「スーパーマリオ」など人気キャラクターも使い、年内に配信する。これまで距離を置いていたスマホを販売促進に活用し、新規ユーザーの取り込みを目指す。ただ、専用機用の既存ゲームをスマホ向けに移植して展開することは否定した。
スマホ向けアプリについて、岩田社長は「多くのユーザーとのつながりを作る」と説明した上で、「(スマホなど)他のハードに軸足を移すことは考えていない」と述べ、ゲーム専用機とソフトの両輪で稼ぐビジネスモデルを維持する方針を強調。ゲーム機の値下げは「あり得ない」と否定した。