経営戦略を説明する任天堂の岩田聡社長=30日、東京都千代田区【拡大】
また、専用機を使って健康分野の新規サービスを2015年度中に始めることも明らかにした。楽しみながら健康を維持できるような仕掛けといい、年内に詳細を発表する。さらに人気キャラクターを外部企業に積極的に開放する。教育ソフトなどに展開し、ライセンス料を稼ぐ。新興国向けに価格を抑えた製品を投入する方針も示した。
任天堂は昨年の年末商戦で据え置き型ゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」などの販売に苦戦したことが響き、14年3月期に本業のもうけを示す連結営業損益が350億円の赤字になる見通し。岩田社長は「来期に営業黒字を目指すのは当然」と述べ、4期ぶりの営業黒字転換に強い意欲を示した。
ただ、30日の東京株式市場では任天堂株が大幅反落し、前日終値比700円安の1万2180円まで一時、値を下げた。終値は555円安の1万2325円だった。