磁気テープ「復権」で新技術 富士フイルム、ソニーが大容量化を加速 (3/3ページ)

2014.5.6 07:25

コンピューターや映像など大容量データを記録できる富士フイルムの磁気テープと読み取り装置

コンピューターや映像など大容量データを記録できる富士フイルムの磁気テープと読み取り装置【拡大】

 「95%は欧米中心に海外需要」(日立マクセル経営戦略本部)とするように、大容量のデータ用磁気テープの需要は海外が先行するが、テープの塗布を含めた製造はシェアトップの富士フイルムを筆頭に、ソニー、日立マクセルの3社でほぼ100%という日本メーカーの独壇場。高い技術が、評価されている。

 データ用磁気テープの世界市場規模は、市場調査会社のIDCによると、2005年に容量ベースで約48エクサ(1エクサは100京倍)バイトにとどまったが、12年には7倍の約325エクサバイトまで拡大。今後は国内需要も高まるとみられ、17年には725エクサバイトまで増えると見込む。

 国内でも、民間企業や公的機関で大量のデータ管理が喫緊の課題となっており、常にアクセスする必要がないが重要なデータの保管に磁気テープを活用するといった動きは、一気に強まりそうだ。

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