記者会見で発言する任天堂の岩田聡社長(右)=7日午後、大阪市中央区【拡大】
岩田社長は「他社のまねでない任天堂らしいゲームで勝負する」とし、今後の鍵を握るソフトに、今月29日発売のマリオカート最新作を挙げた。人気キャラクター「マリオ」が登場するレースゲームで、前作は世界で3000万本以上を販売している。
想定通りに売れればWiiU本体の売り上げを牽引(けんいん)できるが、不発に終わるとますます苦境に立たされる。岩田社長は昨年、営業利益1000億円を「コミットメント(公約)」に掲げたが、今年は「看板ソフトがあるので前年割れはないだろう。業績予想は固めに読んでいる」と述べるにとどめた。
ゲーム雑誌「ファミ通」を刊行するKADOKAWAの浜村弘一常務は「WiiUは不振だが、まだあきらめる段階にはきていない」と分析。「継続して人気ソフトを発売していくしかない」と強調する。(藤原直樹)