省内では、NTTグループの東西地域会社とドコモの連携を禁止する規制の緩和に向けた検討を始めていた。
ドコモの携帯電話契約数のシェアは10年前の16年3月末に54・6%と過半を占めていた。だが、25年3月末には43・6%まで低下した。さらに26年3月期連結決算ではソフトバンクが売上高で4割強、営業利益で約3割という大差でドコモを初めて抜いた。市場の競争環境が変化し、かつてのようなドコモの支配力は薄れたといえる。
しかし総務省は、それを理由にセット割引などの規制を撤廃できるとは考えていない。KDDIの幹部は「光サービスと携帯電話のセット割引『スマートバリュー』の効果をうたっているが、シェアの変化は2年半で2ポイントほどとあまり増えていない」と嘆く。固定回線でシェア70%を超えるNTT東西の圧倒的な強さの前では、セット割引の効果も限定的だ。