「角川書店」を展開する出版大手のKADOKAWAと、「ニコニコ動画」を手がけるインターネット動画配信大手のドワンゴは14日、共同で持ち株会社を設立し、経営統合することで合意したと発表した。老舗の出版社で映画、アニメなども手がけるメディア大手と、インターネットの新興企業の経営統合としては国内最大規模だ。
10月1日付で統合持ち株会社「KADOKAWA・DWANGO」を設立、両社はそれぞれ持ち株会社傘下の完全子会社になる。持ち株会社の設立に当たり、KADOKAWAの株式1に対し、持ち株会社株1.168、ドワンゴ株1に対し、持ち株会社株1を割り当てる。
持ち株会社の会長にはドワンゴの川上量生(のぶお)会長が就き、社長にKADOKAWAの佐藤辰男取締役相談役が就任する。
KADOKAWAは昨年、子会社9社を吸収合併し、書籍、雑誌、アニメ、映画、ゲームなどの多くのコンテンツを活用した本格的なクロスメディア展開を図ってきた。しかし、インターネット活用やコンテンツのデジタル化で遅れている面もあり、今回、ドワンゴと経営統合し、ネット関連のコンテンツ事業を大幅に強化する。
統合発表会見で川上会長は、「KADOKAWAは書籍という(情報提供の)プラットフォームも持っており、両社ともにコンテンツとプラットフォームを持つ。この企業同士の統合で、強みを生かす」と語った。
また、KADOKAWAの角川歴彦(つぐひこ)会長は「両社はサブカルチャーを手がけるという意味で共通している。3年前から経営統合を川上会長に打診し、21世紀の新しいメディアをつくることを提案してきた」と、統合までの背景を説明した。