【底流】ネット生保 進む価格破壊 成長モデルの確立に試行錯誤 (4/4ページ)

2014.5.18 18:00

 「主眼は多数の契約者を抱える大手生保から、いかに契約者を取るかだ」

 ライフネットの出口会長は、価格競争の背景をこう打ち明ける。

 各社の保険を扱う乗り合い代理店の店舗は過去6年間で約4倍の約1500店に拡大し、大きな販路となった。大手生保も2~3割安い代理店向けの商品開発に着手するなど、本腰を入れつつある。ネット生保の身を切る値下げは、代理店で消費者から選ばれる価格競争力を得るための苦肉の策だ。

 ただ、“薄利多売”のビジネスモデルが、今後の成長につながるかは未知数だ。一方でSBIホールディングスが年内にもネット生保に再参入するほか、第一生命保険や住友生命保険も「今後の市場規模を踏まえて検討していく」と、大手も参入をにおわせる。過酷な生き残り競争が本格化するのはこれからだ。(万福博之)

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