トヨタの次世代エンジンは、ガソリンエンジン車でも出力を低下させずにアトキンソンサイクルを利用できる形に改良したのが特徴だ。出力低下を防ぐため圧縮比を高めると、ノッキング(異常燃焼)が発生しやすくなる。
これを回避するため燃焼室内の排気効率を高めたり、新構造のウオータージャケットスペーサーでシリンダーの壁温を調整したりといった工夫を重ねた。また、新形状の吸気ポートは、エンジンのシリンダーに混合気を取り込む際、シリンダーのなかで特殊な気流を生み出して燃料が急速に燃えるように形を工夫し、熱効率の改善に貢献している。
この結果、熱効率は従来型のガソリンエンジン(36%程度)を上回る最大38%まで向上。次世代エンジンを初搭載したパッソの場合、排気量1000ccモデルの燃費性能は、信号待ちなどでエンジンが自動停止するアイドリングストップ機能などと合わせ、従来型に比べ約3割改善し1リットル当たり27.6キロ。三菱自動車の小型車「ミラージュ」(27.2キロ)を抜き、HVと軽自動車を除くガソリンエンジン車で国内トップに立った。